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中枢性筋弛緩薬でテルネリンと同じような適応をもつ代替薬としては下記があげられる。
- ギャバロン、リオレサール(一般名:バクロフェン):
- 代謝に関与する酵素の分子種に関しては不明であるが、肝代謝の寄与は 15% と比較的低く、残りは未変化体として腎臓から尿中に排泄されるため、肝代謝阻害の影響は少ないと思われる。しかし、頸肩腕症候群、腰痛症による筋緊張状態の改善には適応がない。
- リンラキサー(一般名:カルバミン酸クロルフェネシン):
- 投与量の 84% がグルクロン酸抱合体として尿中に排泄されると報告されており、CYP 代謝阻害の影響はないと思われる。しかし、脳血管障害、痙性脊髄麻痺などによる痙性麻痺には適応がない。
- アロフト(一般名:アフロクァロン):
- 消失における肝代謝の寄与を示す詳しい資料はない。テルネリンの適応症はほぼ網羅している。
- ミオナール(一般名:塩酸エペリゾン):
- 動物において ω-1 水酸化を消化管の CYP が担っている(主に CYP1)という報告があるが詳細は不明。適応症はテルネリンと同じ。
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